火星の風景 -Martian Landscape-

漫画や本等の雑多な感想を細々と記載して行きます。ジャンプは火、サンデーは木、チャンピオンは土、深夜に更新予定。

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【漫画】学校怪談 1巻(秋田文庫)/高橋葉介



週刊チャンピオンと言えば少年誌ですがホラーものの怪奇短編が良く掲載されている雑誌です。現在は『涅槃姫みどろ』がその座に座っていますが。古くは古賀新一『エコエコアザラク』藤子不二雄A『魔太郎がくる!!』芝田英行『THEショック怪奇幻想館』挙げてみて言うのもなんですが、チャンピオンは30年も前からチャンピオンだったんだと妙に納得させられてしまいました。後、『ブラック・ジャック』もチャンピオンコミックでは「怪奇コミックス」に分類されている時期があります。サボテン人間とか出てましたので間違ってはいませんが
◆そんなチャンピオンのホラー枠を一時期担っていたのが『学校怪談』。今回、他誌で掲載した学校怪談以外のホラー短編2つを追加しお得になって秋田文庫で再刊の運びとなりました。
◆作者はマイナー誌中心ではありましたがすでにベテランの高橋葉介。当時はやっていた「学校の怪談」「トイレの花子さん」またベクトルは違いますが都市伝説や学校の怪談を中心に話を展開させていた『地獄先生ぬ~べ~』などの流れに乗るために編集部が立てた企画ものかと思われましたが、少年チャンピオンコミック1巻にのせた作者の言葉「これはフィクションです。本当にはなかった怖い話を描いてみました。」(秋田文庫版は帯に再録されています)がこのチョコザイなコンセプトを台無しにしていて非常にすがすがしかったのを覚えています。
◆この作品、実はあまりホラーという感じはしません。もちろん幽霊や怪物、後味の悪いラスト、チャンピオンお得意の内臓描写などノリノリで出てきますがホラーものによく見られる作者の異常性がないのです。楳図かずお日野日出志など作品も怖いがこれを描いている作者も怖いと思わせる部分(実際の作者がどうかは不明です。TVで見る限り楳図先生はアレですが)があるのですが高橋先生の作品に関してはそれはありません。短編として作品自体がキッチリ練られていて纏まっている点。また短編集などの単行本に後書き(今回の文庫版はチャンピオンコミックス版後書きは再録されてますが、残念ながら未収録の2作品の後書きはありませんでした)を入れて自作品の分析をしているところが、作者の狂気や破綻などで作品の凄みを出す上記のホラー作家の作品よりも恐怖感が薄い感があります。
◆そうは入っても、今回収められている38篇、怪談のスパイスをかけたショートショートとして十分に楽しめる内容になっています。怪奇物としてよりは嗜好性は違いますが岡崎二郎のショートショートなどが好きな方が向いているのではないでしょうか。今回乗っている作品で一番好きな話は「お告げ」主人公の山岸君がぎりぎり助かるのですが、結局落ちの黒さは変わらない点がさすがです。後はすごいロマンチックな「回転」タイトルもステキです。
◆ちなみにこの作品は少年チャンピオンコミックス版では6巻以降から、新任教師の九段九鬼子先生を主人公に据えた連作短編になってきます。怪談話も進めてゆきますが躁状態時の作者が得意とするスプラスティックコメディが出てくるようになります。ここからの展開を愛しているファンもかなりいますのでオススメですが純粋にホラーものがお好きな方はご注意ください。

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  • 2008/11/30(日) 23:43:20 |
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