火星の風景 -Martian Landscape-

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【漫画】修羅の刻 15巻  川原正敏


修羅の刻 15―陸奥圓明流外伝 (15)

◆千年間不敗の歴史を持つ陸奥園明流継承者である陸奥九十九の戦いを描く『修羅の門』ですが現在絶賛休業中のため、外伝の『修羅の刻』に15巻も巻数を重ねてられてしまいました。
◆その本編に迫る勢いで巻数が伸びている『修羅の刻』ですが『修羅の門』で陸奥九十九が語った「うちの先祖は雷電とやった事がある」を受けて江戸時代の名力士『雷電為右衛門編』となりました。
◆伝説の名力士が相手ではありますが、対相撲というよりは人間としての雷電と陸奥左近とその娘の葉月、そして葉月の息子の陸奥兵衛とのやり取りになっています。

ネタばれになるのでいったん隠します。

◆今回の登場の雷電あるキャラとかぶっている気がしました。『修羅の門』の現時点での陸奥九十九の最後の相手、グラシエーロ柔術のレオン神父です。
◆両者とも格闘人生において対戦相手を殺害しており。雷電は「鬼」、レオン神父は「悪魔」と呼び名は違うが自分の心の中にある格闘者としての本能を呼び起こした結果だと理解し、それを押さえつけています。
◆ただし両者の違いとして出てくるのが贖罪の方法です。レオン神父は格闘者の道を捨て信仰を選び、雷電は殺した相手の遺児との「もっと強いやつに会って、殺されろ」という約束を支えに戦い続けて行くことを選んでいます。
◆両者に救いをもたらしたのは「修羅」という自分達の持つ「鬼」や「悪魔」と同じものを持つ男に陸奥によってでした。心の中の「鬼」や「悪魔」を燃やし尽くし、死という形ではありましたが開放されていった点が重なっていました。でも雷電の贖罪は終わりましたがレオン神父の贖罪が終了したかは不明ですがしかし両者が救われたのは事実です。
◆残された「修羅」の陸奥九十九はレオン神父の元にいたアニータの「のたれ死ね」の言葉を受けて次の戦いに向かう場面で『修羅の門』は一旦終了になります。
◆『修羅の門』が一旦終了した原因が現代劇で殺人者を肯定的に描けなかった事にあるのなら、レオンでは描けなかった贖罪が雷電編では形になったのと、雷電を殺した葉月と陸奥兵衛にたいして残された妻が発した言葉は「ありがとうございました」と陸奥九十九とは違う展開になっているのを見ると無責任ではありますが本当に『修羅の門』再開のめどが立ったのではないかと思いました。

◆陸奥兵衛の父親が誰かに関して、作者後書きで「あなたにとってより好きな方が正解です」とあり読書に解答をゆだねるリドルストーリとなっております。
◆個人的な意見ですがリドルストーリはどちらを選んでもつじつまが合う事が前提にはなりますが、どちらを選んでも腑に落ちない点があるほうがスキです。矛盾しているのですがこちらが考える余地が大量に残っている気がするからです。
◆ちなみに自分は「父親は違う派」です。父親が雷電の方が話としては美しいのですが兵衛の立場で見ると残酷すぎますので。


◆呆れるほど単純なコマ割にもかかわらず。流れるようにスピーディな描写がかける川原先生はすばらしいと思います。蹴りの描写で足首より先を描かないのと脚や拳の軌跡が弧ではなく、直線で描かれているから特に強く感じます。
◆今回の15巻から巻末カバー折り返しの「作品紹介」に「パラダイス学園」が消えておりました。さすがに絶版扱いになった様子です。この作品をこれまで経歴から抹消しなかった川原先生は偉大です。あと「パラダイス学園」の著者近影でのグラサンひげ面は変態漫画の作者にふさわしくステキでした。
◆葉月の胸の谷間が見える所で昔の作者を思い出して少しドキドキしました。



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  • 2008/12/11(木) 19:12:17 |
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